大好物です、無花果。
フレッシュじゃなくて煮たのね。
コンポートなんてこじゃれたのじゃなくて昔ながらのばーちゃんのお手製風。
何日かかけてコトコト煮詰めて、飴色に…。
なんともいえないプチプチ感。
あれはまだ小学校に入る前。。。
おやつに貰うのが楽しみでした。
もうひとつ食べたいと思いながら「また、後で」と約束したくせに…
じーちゃんがトイレに行った隙に口に放り込んで、
モグモグしているところを現行犯逮捕。
正座のうえ手をついて(昔は行儀が良かったのよ)
すでに涙で前は見えず(いつもは優しいじーちゃんの厳しい顔なんて…)
呑みこめなかった無花果が
よよだれと一緒に口からこぼれるのをこらえ(もう、ばれてるのに)
「やくそく、やぶって、、ごめんなさい~」を言うのに随分時間がかかりました。
子供心に、大好きなじーちゃんとの約束守れなかった自分が情けなく、
もう無花果絶ちしようかとさえ思ったものです。。。手口がチョロイし。。。
あれから何十年。
あの時の情景は毎年無花果を食べるたびに
懐かしく思い出されるのです。 手口がチョロイ。